コーギーの性格を解説|牧羊犬のルーツから知る甘えん坊な一面・吠えやすさ・接し方

コーギーの性格を解説|牧羊犬のルーツから知る甘えん坊な一面・吠えやすさ・接し方 犬種別
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「コーギーは人懐っこいと聞くけれど、よく吠えるという話も気になる」「甘えん坊って本当?自分の暮らしに合うかな」。短い脚と大きな耳が愛らしいコーギーですが、迎える前も迎えた後も、性格の評判がどこまで当てはまるのか迷う方は多いのではないでしょうか。

コーギーの性格は、家畜を追う牧羊犬として働いてきたルーツを知ると理解しやすくなります。犬種標準で示される性格の傾向、ペンブロークとカーディガンの違い、吠えや足元への反応といった暮らしでの表れ方がわかります。あわせて、性別や毛色だけでは性格を決められない理由と、性格を活かすしつけ・接し方も紹介します。犬種のイメージに当てはめるのではなく、目の前の一頭をよく見て付き合うための参考にしてください。

  1. コーギーはどんな性格?まず知っておきたい全体像
    1. 明るく人懐っこく、家族が大好き
    2. 賢くて物覚えが良い
    3. 好奇心旺盛でエネルギッシュ
    4. 頑固で自己主張がはっきりしている一面も
  2. コーギーの性格は牧羊犬としてのルーツから生まれた
    1. 牛を追う仕事をしてきた歴史
    2. 足元に噛みつく・動くものを追いかける本能
    3. 小型の体に、体格から想像する以上の体力と警戒心
  3. コーギーは甘えん坊?愛情表現の特徴と注意点
    1. コーギーによく見られる甘え方
    2. 甘えが行き過ぎると分離不安につながることも
    3. 上手に甘えさせながら自立心を育てるコツ
  4. コーギーはよく吠える?吠えやすい理由と向き合い方
    1. コーギーが吠えやすい場面と理由
    2. 本能を否定せずに無駄吠えを減らす方法
  5. オスとメスでコーギーの性格は違う?
    1. オス(男の子)の性格の傾向
    2. メス(女の子)の性格の傾向
    3. 性別より個体差や育て方の影響が大きい理由
  6. 種類や毛色、ミックスによる性格の違い
    1. ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格
    2. ウェルシュ・コーギー・カーディガンの性格
    3. トライカラーなど毛色で性格は変わる?
    4. マルコーギーなどミックス犬の性格は親犬次第
  7. コーギーの性格に合う飼い主・合わない飼い主
    1. コーギーに向いている飼い主の特徴
    2. 飼う前に確認したい生活面の条件
    3. 初心者でもコーギーを飼える?
  8. コーギーの性格を活かすしつけと接し方
    1. 子犬期の社会化で人や犬への警戒心をやわらげる
    2. 褒めて伸ばし、家族でルールを統一する
    3. 甘噛みや足元への噛みつきへの対処法
    4. 十分な運動と頭を使う遊びで欲求を満たす
  9. まとめ:コーギーの性格を理解して、良いパートナーになろう

コーギーはどんな性格?まず知っておきたい全体像

コーギーは、明るく外向的で家族への愛情が深く、賢く活発な犬種として紹介されています。JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準では、日本でよく見かけるウェルシュ・コーギー・ペンブロークを「大胆で働き者、外向的で友好的」と説明しています。一方で、独立心や自己主張の強さが見られることもあり、魅力と注意点が同じ性質の表と裏になっているのがコーギーらしさです。

なお、犬種標準はその犬種の理想像を示したものです。すべての個体がそのとおりの性格になるわけではないので、以下の特徴は「出やすい傾向」として読み進めてください。

明るく人懐っこく、家族が大好き

コーギーは外向的で友好的な性格が望ましいとされる犬種です。アメリカンケネルクラブ(AKC)も、ペンブロークを家族への愛情が深い犬として紹介しています。家族のそばにいたがったり、帰宅を全身で喜んだりする姿に、この人懐っこさが表れます。

ただし、家族との関わりを大切にする犬だからこそ、関わる時間が少ない生活では退屈や寂しさを感じやすくなります。かわいがるだけでなく、一緒に過ごす時間をどれだけ取れるかも合わせて考えておくと安心です。

賢くて物覚えが良い

コーギーは利口な犬として知られています。牧羊犬として、人の指示を受けながら家畜を動かす仕事をしてきた歴史があるため、ルールや合図を覚えるのが得意な子が多い傾向です。

物覚えの良さは、しつけを進めやすいという長所になります。その反面、「吠えれば構ってもらえる」「この時間はおやつがもらえる」といった望ましくないパターンも早く覚えます。賢さは良い習慣にも悪い習慣にも働くと考えておくと、日々の接し方を工夫しやすくなります。

好奇心旺盛でエネルギッシュ

JKCの犬種標準では、コーギーの身体は低く力強く、機敏で活動的とされています。見た目は小柄でも、外の匂いや動くものへの関心が強く、体を動かすのが好きな子が多い犬種です。

AKCも、身体と頭の両方を使う活動を重視しています。散歩や遊びの時間が足りないと、そのエネルギーが吠えやいたずらに向かうこともあるため、元気さは「毎日の運動が必要な性格」と言い換えて捉えておくと実際の暮らしをイメージしやすくなります。

頑固で自己主張がはっきりしている一面も

AKCは、ペンブロークに独立心が見られることもあると説明しています。自分で判断して家畜を動かしてきた犬らしく、気が乗らない指示には従わなかったり、要求をはっきり伝えてきたりすることがあります。

この頑固さは、力で押さえつけると反発や恐怖につながりやすい部分です。報酬を使ってコーギー自身が「やりたい」と思える形でしつけを進めると、自己主張の強さとうまく付き合えます。具体的な方法はしつけの章で紹介します。

コーギーの性格は牧羊犬としてのルーツから生まれた

コーギーの性格は牧羊犬としてのルーツから生まれた

コーギーの吠えやすさや、動くものを追いかける行動は、困った性格というより牧羊犬として受け継いできた本能と関係しています。ルーツを知っておくと、「なぜこの行動をするのか」が分かり、叱るのではなく上手に付き合う方向で考えられるようになります。

牛を追う仕事をしてきた歴史

コーギーはイギリス原産の犬種で、JKCではペンブロークの用途を牧羊犬、カーディガンの用途を牧羊犬とコンパニオンとしています。牛などの家畜を目的の場所へ移動させる仕事を担ってきた犬です。

大きな家畜を相手に働くには、ひるまない大胆さ、状況を判断する賢さ、長く動き続けられる体力が欠かせません。犬種標準で「大胆で働き者」とされる性格は、この仕事の中で求められてきた資質と重なっています。

足元に噛みつく・動くものを追いかける本能

AKCは、コーギーが家畜を動かすために吠えたり、足元を軽く噛んだりする役割を担ってきたと説明しています。そのため家庭でも、走る子どもや家族のかかとを追いかけ、似たような行動が出ることがあります。

これはすべてのコーギーが噛むという意味ではありません。また、本能だからといって人を噛むことを許してよい理由にもなりません。「追いかけたい」「動きを止めたい」という欲求があると理解したうえで、おもちゃなど噛んでよいものへ向け直すことが大切です。特に小さな子どもがいる家庭では、追いかけっこが過熱しないよう大人が見守りましょう。

小型の体に、体格から想像する以上の体力と警戒心

JKCの犬種標準では、ペンブロークの体高は約25〜30cmと低めです。しかし、体の大きさだけを見て「おとなしい小型犬」と考えると、実際の性格とのギャップを感じやすい犬種です。家畜を追ってきた犬らしく活動的で、運動量は体格から想像するより多めに見積もっておくと安心です。

また、AKCはペンブロークの警戒心の強さと、体の大きさに比べて大きな吠え声を特徴として挙げています。見慣れない人や物音に気づいて知らせようとする性質は、番犬向きの長所である一方、住環境によっては悩みにもなります。吠えについては、次の章のあとで詳しく取り上げます。

コーギーは甘えん坊?愛情表現の特徴と注意点

家族への愛情が深いコーギーは、甘えん坊と言われることがよくあります。人との関わりを好む性格なので、甘えてくる姿は自然な愛情表現です。ただし、甘えの度合いには個体差があり、生活リズムによっては甘えが強くなりすぎることもあります。

コーギーによく見られる甘え方

甘え方は一頭ごとに違いますが、次のような様子が見られることがあります。

  • 家の中で家族のあとをついて回る
  • 足元や体に寄り添って休む
  • 鼻先やお尻を押しつけて、撫でてほしいと伝える
  • 帰宅時に大喜びで迎える
  • おもちゃを持ってきて遊びに誘う

自己主張がはっきりしている子は、吠えたり前足でつついたりして要求を伝えることもあります。かわいらしい仕草ですが、要求に毎回すぐ応えると「こうすれば構ってもらえる」と覚えやすい点は、知っておくと役立ちます。

甘えが行き過ぎると分離不安につながることも

家族と離れることに強い不安を感じる状態は、分離不安と呼ばれます。留守番のたびに吠え続ける、物を壊す、トイレを失敗するといった様子が続く場合は、単なる甘えではなく不安が関係していることがあります。

こうした行動を叱ると、不安がかえって強まるおそれがあります。急に行動が変わった、留守番中の様子が明らかにつらそうといった場合は、性格の問題と決めつけず、かかりつけの獣医師に相談してください。体の不調が隠れている可能性も含めて確認してもらえます。

上手に甘えさせながら自立心を育てるコツ

甘えを我慢させるのではなく、「ひとりでも安心して過ごせる時間」を少しずつ増やすのがポイントです。

  • 落ち着いて休めるベッドやクレートなど、安心できる居場所を用意する
  • 短い時間の留守番から始め、平気で過ごせたら少しずつ延ばす
  • 外出や帰宅の際は、大げさに声をかけすぎず落ち着いて接する
  • ひとりで遊べる知育おもちゃなど、留守番中の楽しみを作る
  • 要求吠えには応えず、静かになったタイミングで構う

たっぷり甘えさせる時間と、ひとりで過ごす時間のメリハリがあると、コーギーも生活の流れを理解しやすくなります。散歩や遊びで十分に満たされていることも、落ち着いて留守番できる土台になります。

コーギーはよく吠える?吠えやすい理由と向き合い方

コーギーはよく吠える?吠えやすい理由と向き合い方

コーギーは、吠えやすい傾向がある犬種と考えておくのが現実的です。AKCは、ペンブロークの警戒心の強さと、体の大きさに比べて大きな吠え声を挙げています。ただし、どのくらい吠えるかは個体差や環境によって大きく変わります。集合住宅で飼えるかどうかは、吠えやすい理由を知り、対策に取り組めるかどうかで考えるのがおすすめです。

コーギーが吠えやすい場面と理由

コーギーの吠えには、主に次のような背景があります。

  • 警戒・知らせる吠え:インターホンや足音、見慣れない人に気づいて知らせようとする
  • 牧羊犬としての吠え:家畜を動かすために吠えてきた歴史から、動くものや興奮する場面で声が出やすい
  • 要求吠え:遊んでほしい、ごはんがほしいなどを伝える
  • 退屈・エネルギー余り:運動や刺激が足りず、発散先として吠える
  • 不安・恐怖:苦手な音や状況、留守番への不安から吠える

獣医学の専門書であるMerck Veterinary Manualでも、チャイムなどへの反応には恐怖や興奮が関わることがあると説明されています。同じ「吠える」でも理由によって対策が異なるため、まずはどんな場面で吠えるのかを観察することが大切です。

本能を否定せずに無駄吠えを減らす方法

吠えること自体はコーギーにとって自然な行動なので、ゼロを目指すより、困る場面での吠えを減らすことを目標にすると取り組みやすくなります。

  • 苦手な刺激には少しずつ慣らす:チャイムの音などは、反応しない程度の小さな音から始め、落ち着いていられたらおやつをあげるなど、良い経験と結び付けます。強い刺激を繰り返し与えると、恐怖がかえって強まることがあるため注意してください。
  • 静かにできた瞬間を褒める:吠えたときに叱るより、吠えずにいられたときに報酬を与える方が、望ましい行動を覚えやすくなります。
  • 要求吠えには応えない:吠えて要求が通ると、吠えれば良いと学習します。落ち着いたタイミングで応えるようにします。
  • 運動と頭を使う遊びを十分に:体力と好奇心が満たされていると、退屈からくる吠えが出にくくなります。
  • 環境を工夫する:外の動きが見えて吠える場合は、窓の目隠しや居場所の配置を見直すのも一つの方法です。

大声で叱ったり、体罰を与えたりする方法はおすすめできません。Merck Veterinary Manualは、罰や身体的な対立による訓練が恐怖や攻撃性の増加と関連すると説明しています。改善にかかる期間は一頭ごとに異なるため、焦らず取り組みましょう。急に吠えが増えた場合は、痛みや不調が関係していないか獣医師に相談すると安心です。

オスとメスでコーギーの性格は違う?

オスとメスで性格に違いがあるかは、迎える子を選ぶときに気になるポイントです。結論からいうと、性別による傾向が語られることはあるものの、性別だけで性格を判断できる確かな根拠はありません。よく言われるイメージと、犬種標準で確認できる体格の違いは、分けて考えると判断しやすくなります。

オス(男の子)の性格の傾向

飼い主の間では、オスは甘えん坊で遊び好き、無邪気といったイメージで語られることがあります。ただし、これは経験談として広まっている印象であり、すべてのオスに当てはまる性格ではありません。

確認できる違いとしては体格があります。JKCの犬種標準では、ペンブロークの体重はオスが10〜12kg、メスが9〜11kgとされており、オスの方がやや大きめです。抱き上げたり散歩で引っ張られたりする場面を考えると、体格差は暮らしやすさに関わることがあります。なお、これは犬種標準の数値であり、一頭ごとの適正体重は体格や体型を見て判断するものです。

メス(女の子)の性格の傾向

メスは落ち着いている、マイペース、しっかり者といったイメージで語られることがあります。こちらも一般的な印象にとどまり、活発で甘えん坊なメスもいれば、のんびりしたオスもいます。

性別のイメージだけで「メスだから大丈夫」と考えると、迎えた後のギャップにつながりかねません。性別は参考程度にとどめ、その子自身の様子を確認することを優先しましょう。

性別より個体差や育て方の影響が大きい理由

米国のUMass Chan医科大学の研究チームによる2022年の研究発表では、犬一頭ごとの性格や行動には遺伝子と生涯の経験が関わり、犬種だけでは個体の性格を十分に予測できないと説明されています。犬種でさえ個体の性格を決めきれないのであれば、性別というさらに大まかな分け方で性格を断定するのは難しいと考えられます。

子犬期の社会化や家族との関わり方、運動量などの生活環境も、成長後の性格に影響します。迎える子を選ぶ際は、性別よりも次のような点を見ると判断しやすくなります。

  • 人や物音に対して、極端に怖がったり興奮したりしないか
  • 親犬や兄弟犬と過ごしているときの様子
  • ブリーダーや保護団体のスタッフから聞ける、その子の普段の性格

種類や毛色、ミックスによる性格の違い

コーギーにはペンブロークとカーディガンの2犬種があり、性格の傾向にも違いが語られています。一方、毛色による性格の違いを裏付ける根拠は確認できません。見た目の違いと性格をどこまで結び付けてよいのかを整理します。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格

日本で「コーギー」と言うと、多くの場合ペンブロークを指します。JKCの犬種標準では、大胆で働き者、外向的で友好的な性格が望ましいとされ、神経質や攻撃的な性格は望ましくないとされています。

AKCの二犬種比較では、犬種の専門家の見方として、見慣れない状況でもペンブロークは外向的に振る舞う傾向があると紹介されています。人懐っこく社交的な一方で、警戒心からよく吠える面もあるのが特徴です。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの性格

カーディガンは、JKCではペンブロークとは別の犬種標準で扱われ、用途は牧羊犬とコンパニオンとされています。犬種標準では、機敏で活動的、利口で落ち着いており、シャイでも攻撃的でもない性格が望ましいとされています。

AKCの二犬種比較では、見慣れない状況ではカーディガンの方が慎重な傾向があると、犬種の専門家が説明しています。ただし、これはどちらが飼いやすいかを決める比較ではありません。

比較項目 ペンブローク カーディガン
JKCでの用途 牧羊犬 牧羊犬・コンパニオン
犬種標準の性格 大胆で働き者、外向的で友好的 機敏で活動的、利口で落ち着いている
見慣れない状況での傾向(AKC) 外向的な傾向 慎重な傾向
共通する点 イギリス原産の牧羊犬。活動的で、家畜を追ってきた本能を持つ

どちらの犬種でも、表の内容はあくまで傾向です。個体差が大きいことを前提に、迎える子の実際の様子を確かめてください。

トライカラーなど毛色で性格は変わる?

トライカラー(3色)やレッド&ホワイトなど、コーギーにはさまざまな毛色がありますが、毛色によって性格が決まるという根拠は確認できません。「この色の子はおとなしい」といった話を耳にすることがあっても、個々の経験から生まれた印象と考えておくのが無難です。

前の章で紹介したとおり、性格には遺伝子と生涯の経験が関わり、犬種だけでも個体の性格を十分に予測できないとされています。毛色は好みで選んで問題ありませんが、性格はその子自身を見て判断しましょう。

マルコーギーなどミックス犬の性格は親犬次第

コーギーと他の犬種を親に持つミックス犬は、両親それぞれの犬種の特徴がどのように出るかが一頭ごとに異なります。そのため、この記事で紹介したコーギーの傾向をそのまま当てはめることはできません。

ミックス犬を迎える場合は、もう一方の親犬の犬種の特徴も調べ、可能であれば親犬の様子やその子自身の性格を確認しておくと、迎えた後の暮らしをイメージしやすくなります。

コーギーの性格に合う飼い主・合わない飼い主

コーギーは人懐っこく賢い一方で、運動量が多く、吠えやすさや追いかける本能もある犬種です。かわいさだけで決めると、生活とのずれに悩むことがあります。迎える前に、自分の暮らしと性格の傾向が合うかを確認しておきましょう。

コーギーに向いている飼い主の特徴

  • 毎日体を動かす時間を取れる人:活動的なコーギーにとって、散歩や遊びは欠かせない日課です。
  • 家族と一緒に過ごす時間が長い人:家族との関わりを大切にする性格なので、構ってあげられる環境が合います。
  • 根気よく褒めてしつけられる人:賢さと頑固さを併せ持つため、叱るより報酬を使って教える姿勢が向いています。
  • 頭を使う遊びを一緒に楽しめる人:トレーニングや知育遊びを楽しめると、コーギーの賢さを活かせます。

飼う前に確認したい生活面の条件

次のチェックリストで、迎える前に生活面の準備ができているかを確認してみてください。当てはまらない項目がある場合は、どう補えるかを家族で話し合っておくと、迎えた後のギャップを減らせます。

  • □ 天候に関わらず、毎日の散歩と遊びの時間を確保できる
  • □ 吠え声が響いたときの近隣への影響を考え、対策に取り組める
  • □ ペット可の住まいで、規約上も問題なく飼育できる
  • □ 長時間の留守番が毎日続く生活ではない
  • □ 家族全員が、しつけのルールをそろえることに協力できる
  • □ 小さな子どもがいる場合、犬と子どもの遊びを大人が見守れる
  • □ 体罰ではなく、褒めて教える方法でしつけるつもりがある
  • □ 行動の変化や困りごとがあったとき、獣医師やトレーナーに相談できる

初心者でもコーギーを飼える?

犬を初めて飼う人でも、コーギーを迎えることは可能です。人懐っこく賢い性格は、関わり方次第でしつけを進めやすい長所になります。

ただし、運動量の多さや吠えやすさ、足元を追いかける本能など、小型犬のイメージとは違う面も持っています。上のチェックリストを確認し、時間と手間をかけられるかを考えたうえで迎えると安心です。不安がある場合は、子犬のうちからしつけ教室を利用したり、ブリーダーや獣医師に相談したりして、早めにサポートを得る方法もあります。

コーギーの性格を活かすしつけと接し方

コーギーの性格を活かすしつけと接し方

コーギーのしつけでは、賢さを活かしながら、頑固さや牧羊犬としての本能とうまく付き合うことが大切です。米国獣医動物行動学会(AVSAB)は、犬のトレーニングでは報酬に基づく方法を推奨し、身体的・心理的な罰を推奨しないという見解を示しています。コーギーの性格に合った接し方の考え方がわかります。

子犬期の社会化で人や犬への警戒心をやわらげる

社会化とは、さまざまな人や犬、音、場所などに慣れ、落ち着いて過ごせるようにしていくことです。警戒心の強さを持つコーギーにとって、子犬期に良い経験を積んでおくことは、成長後の吠えや怖がりを減らす土台になります。

大切なのは、怖がらせない範囲で少しずつ経験を増やすことです。苦手なものに無理やり近づけたり、強い刺激を繰り返したりすると、恐怖がかえって強まることがあります。距離をとって様子を見る、落ち着いていられたらおやつで褒めるなど、良い経験と結び付けながら進めましょう。

褒めて伸ばし、家族でルールを統一する

コーギーは物覚えが良い反面、納得できないことには頑固になる面もあります。そこで効果的なのが、望ましい行動ができた瞬間に褒めたりおやつを与えたりして、その行動を増やしていく方法です。Merck Veterinary Manualでも、望ましい行動を報酬で強化する方法が説明されています。

また、家族によって対応が違うと、賢いコーギーは「この人なら要求が通る」と覚えてしまいます。ソファに乗せるか、要求吠えに応えるかといったルールは家族で話し合い、全員で同じ対応をとるようにしましょう。

甘噛みや足元への噛みつきへの対処法

足元を追いかけて噛む行動は、家畜のかかとを軽く噛んで動かしてきた歴史と関係しています。本能を頭ごなしに否定するのではなく、噛んでよいものへ向け直すことが基本です。

  • 足元に飛びついてきたら動きを止め、引っ張りっこ用のおもちゃなど噛んでよいものを与える
  • おもちゃで遊べたら褒めて、正しい発散方法を教える
  • 子どもが走り回ると追いかけやすいため、興奮しやすい遊び方は大人が見守る
  • 叩く、口をつかむなどの罰は使わない

罰による対応は、恐怖や攻撃性を強めるおそれがあります。また、Merck Veterinary Manualは、攻撃的な行動が恐怖や痛みに関係する場合があると説明しています。急に噛むようになった、触ると怒るようになったなど、普段と違う変化がある場合は性格のせいと決めつけず、獣医師に相談してください。咬傷の危険がある場合も、早めに専門家の力を借りることが大切です。

十分な運動と頭を使う遊びで欲求を満たす

活動的で好奇心旺盛なコーギーは、体と頭の両方を使うことで満足しやすい犬種です。AKCも、身体と頭を使う活動や家族との関わりの大切さを挙げています。

  • 毎日の散歩で、匂いをかいだり景色を見たりする時間を作る
  • ボール遊びや引っ張りっこで、追いかけたい欲求を発散させる
  • おやつを探すノーズワークや知育おもちゃで、頭を使わせる
  • 短時間のトレーニングを遊び感覚で取り入れ、新しい合図を覚える楽しさを与える

欲求が満たされていると、吠えやいたずらとして発散する必要が減り、家の中でも落ち着いて過ごしやすくなります。運動量の目安は年齢や体調によって異なるため、その子の様子を見ながら調整しましょう。

まとめ:コーギーの性格を理解して、良いパートナーになろう

コーギーは、明るく人懐っこく、賢く活発な性格の傾向を持つ犬種です。その背景には、家畜を追って働いてきた牧羊犬としてのルーツがあります。吠えやすさや足元を追いかける行動、頑固さも、同じルーツから生まれた性質として理解すると付き合い方が見えてきます。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 犬種標準では、ペンブロークは外向的で友好的、カーディガンは利口で落ち着いた性格が望ましいとされる
  • 吠えや足元への噛みつきは牧羊犬の本能と関係するが、噛むことを許す理由にはならない
  • 甘えん坊な一面は魅力だが、ひとりで安心して過ごせる時間も少しずつ育てる
  • 性別や毛色だけで性格は決められず、個体差や育った環境の影響が大きい
  • しつけは罰ではなく、報酬に基づく方法で、家族のルールをそろえて進める
  • 急な行動の変化や咬傷の危険がある場合は、性格と決めつけず獣医師に相談する

犬種の傾向は、その子を理解するための手がかりです。目の前のコーギーがどんなときに喜び、どんなときに不安を感じるのかをよく観察しながら、その子に合った関わり方を見つけていきましょう。

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